WonderBoy's blog

[shift + 改行]。「脚注記法」使用可。○良いモノ、×悪いモノ、△普通のモノ。遅延評価勉強法。

週刊ブックレビュー 開高健 を見て思ったこと

偶然、テレビでやってたのを見かけた。ちょうど始まりから終わりまで丸ごと見ることができた。

司会が藤沢周だということに気がつかなかった。ゲストの佐野さんがおもいろいことを言っていた。自分が読んでいない作品が二つ出てきた。二つとも面白そうだったので即注文。アシスタントの女の子が、今まで生きていて「開高健」という名前を聞いたことがなくて、存在すら知らなかった、ということを番組が終わる直前に告白。びっくりした。確かに教科書というよりは文学史の本に少し出るくらいだからそんなものだろうか。ただ、こんな子がブックレビューのアシスタントに使われているのはかわいそうだと思った。
佐野が三島より開高を評価しているっぽい口調が面白かった。確かに開高健の博識ぶりはものすごい。半端じゃないんだ。
最近は読んでいないのだが、佐野が

読み終わったあとに人生が世界が一ミリでも動いていたらそれはいい本、そして開高の本は間違いなく数ミリ世界をずらしてくれる

と言っていたのが面白く興味深かった。「自分と同じことを思っているな、この人」と思った。
アシスタントの女の子が教科書っぽく開高を褒めていたのが気の毒だった。